思考の芥場

プラモ、ボードゲーム、紙芝居ゲー、アニメや本などの雑記帳

「OVERMANキングゲイナー」のお話

我が家では本日シーズン初の冷やし中華でした。錦卵をひたすら甘くしてゴマをいっぱいかけるのがコツだと思います、おしょむです。今回は2002年放送のアニメ、OVERMANキングゲイナーのお話です。

あらすじ

地球環境保護のため過酷な氷雪地帯に建設された、ドームポリス(火星とかに立ってそうな都市)の中のみでの生活を強いられていた人類。その生活が始まってから数世紀が経ち地球は緩やかに回復していた。各ドームポリス間の運送を一手に担い、オーバーマンと呼ばれる人工筋肉を用いたロボット戦力を背景に権力を拡大したシベリア鉄道(通称シベ鉄)の圧政に対し、人々は環境が回復した元の居住地への帰還(エクソダス)を求めていた。

ドームポリス、ウルグスクに住んでいた少年ゲイナーは、エクソダス反対派の両親を暗殺され引きこもりとなる。その期間に持ち前の反射神経を活かしてオンラインゲームで200連勝を達成するまでになっていたが、突然シベリア鉄道警察に拘束される。地下牢で出会った謎の男ゲインは言った。

 エクソダス、するかい?

秘蔵のオーバーマン、キングゲイナーとともに少年とドーム住人の逃避行が始まる...

 

白富野の金字塔

自分が勝手にそう思っているだけなのですが、富野作品のなかでも底抜けに明るい(だが富野作品である)のが本作だと思います。よくよく考えるとさんざんな目にあっているのにひたすらに境遇と戦い続ける主人公など、そこそこに重いテーマを抱えた作品です。しかしコミカルなOPや敵味方の登場人物の割り切った行動、異能バトルものにも似た各オーバーマンの不思議なデザインなど、諸々の要素によって視聴が重くない作品に仕上がっています。

ボーイミーツガール、というほどではありませんが、一人の少年がダメな大人、子供、好敵手と出会い葛藤し成長していく姿は王道といえると思います。

 

健在でテンポのいい富野節

この作品をひたすらに好きにさせてくれるのがこれです。正直逆シャアレベルでひたすら戦闘中に脊髄反射で登場人物がしゃべってます。もう掛け合いだけでいいんじゃないかな。

序盤から作中屈指の人気キャラ(当社比)、ヤッサバさんとの掛け合いをはじめ、ロボットアニメにおける所謂世界3大恥ずかしい告白シーンなど、老若男女問わず、戦闘中でも戦闘外でもずっと喋ってます。話のテンポよすぎるのに何も伝わらないいつもの富野節です。ぜひ聞いてくれ。そういえば子安さんもいつも通りのうるささで主人公勢を追いかけてきます。見てて飽きる暇がないのがいいのかなぁ。

キングゲイナーかっこよすぎ問題

主人公機がかっこいいアニメはいいですよ!!ブレンパワードガンダム系のデザインではなく、人工筋肉という設定を反映した人間然とした機体デザインになっています。

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立つだけで絵になる

3話4話のラッシュロッド戦、5話のブラックメール戦など序盤から肉弾戦の描写が非常に多いのと、専用装備フォトンマット(すごい緑の輪っか)の素晴らしい描写、作画によって「はえ~かっこい~」と素直に思える、主人公らしい主人公機です。リロードのコミカルさとかも好き。

 

以上、「OVERMANキングゲイナー」の紹介でした。マドハンドシェイカーとゴレームの話とか、アデットさんをはじめとするサブキャラ陣のお話とか語りたいことはまだありますが省エネブログなのでこのくらいで。

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アナ・メダイユ様 かわいい&おつよい方 かわいい

 

次回はサフが終わったら村正、終わらなかったらなんか好き語りです。ゲーマルク終わんねぇ。