書籍「地域の中の軍隊」のお話(中国、四国編)
一日の時間構成が、模型3勉強1モンハン1EXAPUNKS1アニメ読書系2料理1くらいで安定してきました、おしょむです。今回は需要を無視した激渋書籍レビューになります。
書籍概要
「地域の中の軍隊」は2015年から出版が始まった書籍群で、
①北の軍隊と軍都 北海道・東北
②軍都としての帝都 関東
③列島中央の軍事拠点 中部
④古都・商都の軍隊 近畿
⑤西の軍隊と軍港都市 中国・四国
⑥大陸・南方膨張の拠点 九州・沖縄
⑦帝国支配の最前線 植民地
⑧日本の軍隊を知る 基礎知識編
⑨軍隊と地域社会を問う 地域社会編
の9巻から構成されています。まだ①と⑤を読んだだけですが、これを機に他を読んでいきたいな、という記事です。(図書館あいてくれ....)
中国地方の軍隊
産業と軍隊
今ではあまりイメージがないかと思いますが、地域産業と軍隊は密接な関係がありました。主要な城郭跡には師団司令部がおかれ、数万人規模の人間がいっぺんにそこで暮らすための食糧、娯楽の需要が生まれました。本書では広島をベースにどのような具体的需要が生まれたのかや米取引のお話などが語られています。
軍港都市
また、軍港都市も大きなキーワードです。大量の真水、工廠など特異な設備をたくさん必要とする軍港は、その存在が上下水道の整備などのインフラから地域を一変させてしまう存在でした。(舞鶴とかも読まねば) 本書では呉を取り上げつつ、鎮守府の開府から戦後の造船業への移行までをまとめています。
家畜のお話
山陰側の山岳部では牛メインの牧畜と、軍馬の生産が行われていました。軍用糧食改善の兆しの中で所謂「大和煮缶」として大量の需要が生まれた牛肉需要に対してどう対応したか(そしてどう黒毛和牛が生まれたのか)や、軍馬生産という今ではない事業がどのように営まれたかなどがコラム等に記載されています。
振り返ってみると本当に軍隊の本質は「大量の男」であるので歴史を見る上で無視できないなと思いました。またいろいろ見ていかねば。
基本逆張りな人間なのでミリタリーは小学生から触れていたものの艦これあたりで有名になってからあまり触れない、みたいなことをやっていたわけですが、人間がかかわる歴史としてみるとやはり面白いですね。(今も最前線で追いかけている方々程の熱量は勿論ないので、一次資料とかには全然当たれていないわけですが)日本植民地史とか最近とても興味があるので読んでみたいところです。今日からあちこちで図書館は開くようですが、よく使う図書館は区外民に冷たいので使えるのは来週からになりそうです。本が増えたら増えたで読む時間なさそうですが、全巻読めたらいいな。
村正はそろそろ完成できそうなので、早くゲーマルクやりたいですね。ではまた次回。