思考の芥場

プラモ、ボードゲーム、紙芝居ゲー、アニメや本などの雑記帳

映画「ゴッドファーザー」のお話

ボドゲやってたら更新一日空いちゃいました、おしょむです。ただ一日空いても進まないのが塗装&マスキング&リペイント作業なので、今日は映画「ゴッドファーザー」のお話です。

 あらすじ

二次大戦直後のニューヨーク。ニューヨークのイタリアン・マフィアはコルレオーネ、バルジーニ、タッタリア、クネオ、ストラキの5つのファミリーに分かれ、危うい均衡を保っていた。最大勢力を誇るコルレオーネ・ファミリーのドン、ヴィトーの3男であるマイケル・コルレオーネは戦争から復員し、ファミリーの仕事に関わらずに一般人としての生活を志していた。

ある時、タッタリア・ファミリーの下の麻薬密売人ソロッツォがヴィトーの下に密売の許可と協力を求めてくる。ポリシーとしてクスリは扱わないことにしていたヴィトーはそれを断るのだが、麻薬を売りたいソロッツォ、タッタリアの思惑により、コルレオーネ・ファミリーを次々に危機が遅い、その渦中にマイケルも否応なく巻き込まれていくのだった...

好きなところ

正統派マフィアもの

マフィアものがとても好きで見てしまうのですが、この作品は大体のマフィアもののルーツといっていい出来栄えなのかな、と思っています。

なぜマフィアものが好きかと言えば「理」でないところで動く人間模様が結構すきだから、だと思います。目先の損得で動けず、義理や人情でがんじがらめになって困難や破滅に至る人々の構図が美しいな、と考えてしまうのです。普通利他的行為、理がない行為を見るとついわざとらしさを感じてしまうのですが、そこが背景によってすべて肯定されていてすんなりみられるのがポイントです。

話がそれました。このゴッドファーザーでは人情味にあふれたドンや卑劣な敵対ファミリーなど、とにかく「それっぽい」キャラが大量に登場します。シェイクスピアを読むと既視感がある感じです。主人公とお父さん以外は性格通り、ありそうなテンプレ的な行動をするのです。ただ、そんな中で変化していく2人の行方からどうしても目が離せなくなってしまう、そんな王道的な作品だと考えます。

アル・パチーノの怪演(微ネタバレ)

この作品で初めてアル・パチーノという役者を知った(オーシャンズとかは前から見てたけど)のですが、ほんとにすごい男やでぇ...。普通の青年がファミリーの危機に際して鬼の冷徹さをもってヴィトーとともに対処にあたる幹部として成長していく姿が劇中の表情で克明にわかるのです。後半のマイケルほんと怖いけれど好き。この3時間の中でどう変化していくのかを見届けてください。ほかのアルパチーノ作品だと、やはり「HEAT」「セントオブウーマン」あたりでしょうか。またどっかで書きたいですね。

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普通の好青年の変化に注目

 

幹部たちの幹部らしさ

コルレオーネ・ファミリーの3人の幹部、クレメンザ、テシオ、ルカそれぞれのキャラが、まさに思い描いた幹部っぽくてたまらないのです。クレメンザは好人物の巨漢で料理好き、テシオは細身の頭脳派、ルカは頭の弱そうな大男、とそれぞれがキャラ立ちしており各場面で活躍します。3人の運命は劇中でそれぞれ揺れ動くのですが、それは劇中で...

 

以上、ゴッドファーザーのお話でした。ほんとはマイケルの2人の兄のお話とか、禁酒法時代と大戦後の状況の違いなど、解説もとってもしたいのですが、省エネ編集な上に解説記事でもないのでこのくらいで。マフィアもののアニメも結構存在していて、正統派だと「91days」、毛色は違いますが「バッカーノ!」あたりが面白いと思います。面白かったら是非。

次回こそ村正書けるかな。ゲーマルクもいじりたいし...