思考の芥場

プラモ、ボードゲーム、紙芝居ゲー、アニメや本などの雑記帳

18Chesapeake戦略論① ~Private company編~

この記事では5人戦における18Chesapeake(https://boardgamegeek.com/boardgame/253608/18chesapeake)の戦略を考察していきたいと思います。18xxはいろんなやつを10回、18Chは1回のみ遊んだ程度の素人考察になります。4人戦とかもどっかでやれたら。第1回は個人会社についてです。

f:id:OSYOMU:20200606062902p:plain

目次

 

f:id:OSYOMU:20200605083608p:plain

個人会社一覧(収益のところは2回収入をもらい、2倍で株式会社に売却した時の金額を仮定)

いくらまで個人会社を買っていいのか?

自分で会社を設立することにすると、最低でも70*6で420金が必要となります。B&Oに限っては350金で設立可能です。5人戦の初期資金は480金であることを考えると、競りに使える金額は60金となります。

つまりP4とP5を購入したプレイヤーは自力設立が基本的にできない、ということです。これを念頭に入れたビッドをする必要があります。

ビッドの考え方もろもろ

 個人会社一覧を見ればわかりますが、基本的に個人会社を売却することで大きな利益を生むことができます。個人会社をあきらめて株を買い増す動きはそこまで強いわけではなく(最序盤の1株は個人会社が売却可能になるまでにあまり利益を生まないので、個人会社で得た利益で株を買うべき)、基本的には個人会社を買えるのなら買うべき、ということになります。

①B&S(P3)に60金でビッドしてみよう

これは競りでの3~5番手あたりで重要なことですが、5人戦だと「他家が同じ会社にビッドする」ことは避けたいと思われる事態です。ビッドが被った上でもし競りが始まると場合によっては「お互い1社にしかビッドしておらず、ここで競り負けると個人会社を持てない」という状況により競り値が吊り上がったりすることがあります。そこで420金をギリギリ残す(他家がビッドすると自分で会社設立できなくなる)ようなビッドをすることで同じ会社へのビッドを回避しやすくなります。手広くいきたいのであればおススメのビッドです。120金はおおむね回収できますので、悪くない買物です。

B&O(P5)の価値

個人会社のB&O(P5)は最低100金のため自力設立は不可になりますが、200金+株分の価値、つまり270金~の価値がある会社になります。(もちろん会社から200金消えるわけなので、カバーするプランを立てねばならないわけですが) 自分が社長の会社を持つ必要がありますがこのアドバンテージはかなり大きいので、生半可な金額でとらせないことが大切だと思います。具体的に何金が相場かは正直わかっていないところではありますが、5人戦であれば130金で落札→350金残る→社長にはなれないものの5株購入、みたいな流れは想像できるので、そのあたりを超えるかどうかが焦点と考えています。

元の1830では同様の会社が鬼のように競り上げられることもあり、このあたりの相場感は研究が必要そうです。

③C&OC(P4)にビッドすべきか

C&OC(P4)は5人戦において悩ましい会社です。自力設立を諦めることで190金もらえるのですが、純粋な利益においてはB&O個人会社に比べると見劣りするのが実情です。ベルリンに飛べる効果の内容もまだ有効な使い方が見いだせていないこともあり評価が難しいところです。第1SRでの自力設立を諦める、ということになるのでC&COにビッドしたからには収益の高い他家の株を見抜き、早めに会社を設立したいところです。B&Oにもビッドしてしまうのもアリかもしれません。残金的にあまり高額では買えないですが。

コーネリアス・バンダービルド(P6)の価値と注意点

1830にも同様の会社があるコーネリアス・バンダービルド(P6)ですが、値付けについて考える必要があります。この個人会社を定価で購入した場合、残金が280金となるので、70金の値付けをすれば会社が自力設立できます。ただこの場合個人会社から得られる資産は170金相当であり、周りが個人会社で得をしている中ゲーム開始時点で損をすることになります。一方、80金もしくは95金で値付けした場合、自力では設立ができないことになりますが、資産価値は高まり、強い会社が設立できます。そこで、C&COやB&O個人会社の所有者と交渉をするわけです。第2SR時点で480(初期)+30(収入)-200=310金程度あるので、3株買い増せることを考えると、2株もしくは1株を他家に買ってもらえばいいのです。(1830のB&Oと違って必ず序盤が高収入の会社があてがわれる、というわけではないのですが) 95金設立によるチャート内での株価上昇のしやすさや株の売り切れによる価格上昇幅の大きさなど、考えられるメリットを売り文句に他家を説得する技量が求められることでしょうが、95金の値付けを目指していきたいところです。

交渉できず会社が設立されない場合、設立せずにとっておき、他社の株を買うことも適当だと思います。通常210金の支払いによって序盤収益の高いの会社の株(PERが70金)を3株購入した場合、運行ラウンド3回でおおむね10*3*2=60金+株価上昇分程度の収入になります。3ラウンド分のP6からの収益の方が収益自体は高く、設立こそ遅れますが割の悪い買い物ではない計算になるので、考えておきたいところです。

また、この個人会社によって選ばれた社長株がB&Oのものである場合、注意が必要になります。強気に95金設立をすると、個人会社のB&Oが105金以下で購入された場合、その所有者に社長権が乗っ取られてしまうのです。(P5側は5株買えるもののP4は4株しか買えない) まずない展開ではありますが、留意はする必要があります。

 

P2とP3の線路敷設効果をどう考えるかについては、株式会社の枠で扱うこととします。