ゲーム「EXAPUNKS」のお話
世間も少しずつ動き出していますが、ボドゲができるのはまだまだ先になりそうですね... お久しぶりです、おしょむです。今回はゲーム「EXAPUNKS」のお話です。
どんなゲーム?
世界観
別の歴史を辿った1990年代アメリカにて... 世界は高度にコンピューター化されていたが、そんな中体の機構が勝手にコンピューター化されていく謎の奇病"Phage"が流行していた。
主人公のMossはそんな世界でハッカーのアングラネット"EXAPUNKS"に入り浸りながら、1日$700するPhageの進行を食い止めるドラッグ代を稼ぐために、謎のAI"EMBER-2"の指令に従って今日もハッキング用の自立ソフトウェアエージェント"EXA"を作成してハッキングにいそしむのであった。そして依頼をこなしていくうちに
ゲーム概要
ハッキング用のエージェントをプログラミングすることでEMBER-2からの遊びのような依頼をこなしていく、という流れになります。
例えばこのミッションでは、高速道路の電光掲示板に好きな文字を叩き込むことになります。ですが文字の入力方法は文字を順に入れるのではなく、行番号+列番号+アルファベットの文字コード、という順に入力する必要があり、その情報は付属のハッキング用雑誌にしか書いてありません。
各EXAごとにプログラムを組んで走らせるわけですが、単体のEXAが持てる情報量に限界がある上、EXA全体につながりデータをやり取りできる回線は1つしかないので頭を悩ませることになります。
好きなところ
・演出は最低限なのにむしろアングラ感のある雰囲気
登場人物は主人公と他数人、ストーリーの進行は各ハッキングの前に数行程度と、あとはハッカー同士のIRCチャットのようなログが流れるだけと非常にお話の要素は簡素ながら、それがむしろサイバーパンクものに出てくるハッカーの世界を表現できていて好みです。日本製品神話時代の設定なので、Steamの実績も元から日本語のものがあったり、ハックするシステムは日本製の設定だったりするのもひと昔前のサイバーパンクになじんでいます。BGMもパンク感あふれててノれます。
・普通に歯ごたえのあるパズル
zachtronicsのパズルゲームは「Opus Magnum」から入って2作目でしたが、プログラミングパズルなのもあって難易度は高かったです。とにかく行数さえかければ何でもできる、はずなのですが、値を保管しておくラベルの数が各EXAごとにほぼ1個(真偽判定ようのラベルもあるが使うと行動の幅が狭くなる)なのもあってかなり頭を使いました。後半は1つのパズルに1時間とかもざらにあり、かなりの時間試行錯誤しながら楽しく取り組めました。パズル部分は35時間くらいやっていたのかな。
・くすっとする依頼設定
食品工場のレシピや高速道路の電光掲示板を書き換えたり、他人の銀行口座から$1づつくすねてくる、食べログ的サイトの評価を上げる、オンラインゲームの物件を初期化するなどのいたずらから、コンピューターに浸食された自分の体をハックして正常に体が動くよう調整するなど、凝った依頼設定は毎回読み込んでしまいます。(ただ侵入先によってネットワーク構造などが違うので英文マニュアルを読み込むことになるわけですが...)
以上、EXAPUNKSのお話でした。さすがに最適化までは頑張れませんが、クリアするだけでも楽しいゲームなのでぜひに。10日まではSteamで半額!