思考の芥場

プラモ、ボードゲーム、紙芝居ゲー、アニメや本などの雑記帳

PCゲーム「素晴らしき日々」のお話

世間は大変なことになっていますが、いかがお過ごしでしょうか?おしょむです。今日は「あの日」から10年ということでお目汚しですが少しだけ感情の記録を。

 

f:id:OSYOMU:20200720134844j:plain

今から10年前、「素晴らしき日々」というPCノベルゲームが発売されました。

いや、正確には発売日は3/16でしたが、劇中訪れる「終の空に至る日」が7/20でした。

どんな話なの?と言われると返答に困るのですが、ウィトゲンシュタインをベースに終末思想、銀河鉄道、アリス、クトゥルフなどの要素をごった煮にした物語です。自分は肝心のウィトゲンシュタインを読んだわけではないのですが...

 

先人たちの素晴らしい考察はあるので、プレイ後の考察はそちらに任せることといたします。(ネタバレ?多しなので未プレイは絶対に読むなよ!!)

koyayoi.hatenablog.com

単純な感想というか興味というかなのですが、作中では「幸福に生きよ!」というキーワードが登場します。これはウィトゲンシュタインの言葉らしいのですが、意味のある人生は自分が幸福である人生であるというお話らしいです。("意味"とかこの辺のワードは原文みるときっとニュアンス違うこともあるんだろうな、という気もしますが)

20世紀最大の哲学者がたどり着いた哲学の極致が、「結局人生とは自分の気の持ちよう次第なのでは?」と思えるような言葉に集約される、というところか考えた結果それなんかい!と思うところでもあり、それはそうだよねと思うところでもあるのです。もっと深い意味もきっとあるのでしょうが、結局自分次第なのでは?ということは一種の諦めのようであると思ってしまうのです。

素晴らしき日々」は諦めないお話なのですが、その中で印象的に使われている言葉が割り切りと考えると物語にすごく合致しているけれど、諦めという側面もあるのではという点はちょっと面白いなと考えてしまいました。論理哲学論考、時間ができたらゆっくりとすばひび片手に読んでみたいですね...アリスはすばひびやった時に読んで面白かったので。

このへんも読みたくなってくる気がします。

www.amazon.co.jp

 

取り留めない文章になってしまいましたが、恥ずかしくなったら後で編集できるのでこのあたりで。すばひびは頭ぐるんぐるんしながらやる最高のノベルゲーなので是非に。投げつける準備もできているぞ!