アニメ「蟲師」のお話
運動をしたほぼ当日に筋肉痛がきたので、(よかったまだ体若いかもしれない...)になっています。おしょむです。今回は、アニメ、蟲師(1期)のお話です。
この世は、人知れぬ生命に溢れている...
あらすじ
アニメ原作漫画をほぼ踏襲しているらしく、おそらく江戸期の日本を舞台に人ならざる生命、「蟲」とかかわり翻弄される人々と、蟲を知りそれに対処する蟲師である主人公、銀狐の姿を描いた物語です。時系列もあまりない1話完結型のストーリーになっているので、お気に入りのものだけ少し紹介します。
雨が来る虹が立つ
根元があり、手に取れる不思議な虹を見、それ以来探し求めていた父。そして仕事をほっぽりだして野山を駆ける父を見て育った息子がいた。死に瀕しあの虹を見たいとそして男は虹を探す旅に出る。途中で出会った銀狐とともに見つけたものとは....
日本の雨の美しさを儚く、綺麗に描いた作品
綿胞子
ある夫婦のもとに異形のものが生まれた。それは床下へと消えていった。その翌年、床下から赤ん坊がみつかる。2人によく似たその赤ん坊は驚異的なスピードで成長するが言葉は全く話せないのだった。そして時がたち、2人目の、そっくりな赤ん坊が床下から見つかるのであった...
誰が悪いのか?誰にもわからない...
沖つ宮
外界と隔絶された島では、生きている間に人を沈めるとまた生みなおすことのできる淵が存在していた。その島に生きる少女は、少女の母の「生みなおし」を生み、育てていくが、仕草や容姿はどんどん知っている母に似てくるのであった...
超常の怪異なのにほっこりしてしまう回
好きなところ
人と蟲との関係性
所謂伝奇ものなど、「人に見えざるものを見るもの」のお話は数あれど、その中で蟲師ほどふんわりとした関係性の作品はないと思います。人と蟲はただ同じ世界に生きているだけ。同じ空間を共有する中で時に関わり、時に大事は起きても戦いになるというよりは共生していく、関わらないようにする、気を付けるといったように、蟲は「そこにあるもの」として受け入れ、拒絶するのです。
その結果、作中ではとくに何も起きません。もちろん蟲に人生を狂わされたもの、助けられたもの、利用しようとするものなど様々な人間は登場しますが、世界を懸けた戦いもラスボスもなにもありません。人と蟲が生きる姿を、そっと隣から眺める作品なのです。
光、音の美しさ
絵がきれいなアニメは沢山ありますが、蟲師の近世日本描写はえも言われぬ美しさがあります。幽玄の山々、鬱蒼とした森、雨風や海の音など、自然、蟲のふとした美しさを切り取って見せてくれていると気が付いたときに素敵な気持ちになります。人物が何もしていないときの景色がずっと見ていられるのが好きです。
ふらっと見よう
そんな日常世界のすこしの異変を眺める作品であるので、気軽に見られる作品なのかな、と思います。普通に考えたら怪異な現象も、見進めて蟲という存在に慣れていくうちに自分にとっても日常なんじゃないかと思えてきてしまう感じがしました。決してほのぼのした作品ではないのですが、これが日常なんだなと思えます。
以上、蟲師のお話でした。個人的にはあと筆の海と旅をする沼の回がとっても好きです。残念ながらGYAOの無料配信はそろそろ終わってしまうのですが、また見る機会があればぜひ。最初は作業用~と思っていたのですが、あまりないタイプの映像、音響の美しさはぜひ体感してほしい作品かな。あとOPがしんみり。
次回はたぶんゲーマルクの足りないパーツを複製するお話です。