思考の芥場

プラモ、ボードゲーム、紙芝居ゲー、アニメや本などの雑記帳

漫画「勇午」のお話

無塩バターを買う話を家族としていたら3人同日に買って1㎏くらいになっちゃったのでお菓子作らなきゃになっています。おしょむです。今回は漫画「勇午」のお話です。

 

あらすじ

プロの「交渉人」である主人公の勇午は洞察力と人脈、人心掌握に長けたホンモノの交渉人である。そんな彼のもとに、パキスタンの反政府ゲリラにとらえられた日本人会社員の交渉、という依頼が舞い込む。道中様々に出会う人々、対価をもとめる反政府ゲリラの長アリ、交渉に応じない姿勢で妨害を図るパキスタン政府など、蠢く思惑が中東の地で交錯する...(第一部 パキスタン編)

好きなところ

世界各地を飛び回る主人公

「主人公がもっと行動的になったマスターキートン」といった趣の本作は、勇午が世界を飛び回りながら身一つで交渉にあたる姿を描いた作品で、部が変わるごとに全く違う国々で現地の様々な人々と交流していきます。相手がどんな巨大組織でも実際の交渉はほぼ単独、武器なしで切り込んでいく主人公はなかなか新鮮です。また実際現地で取材を行った舞台もあるというその描写はかなり克明で、読んでいるこちらをぐいぐい物語に引き込んでくれます。

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傷の再生速度が異能生存体な主人公

そこそこ深いお話

現地情勢を反映したストーリーはかなり「ありそう」かつ起伏に富んだもので、読んでいて飽きない作品です。背景知識のない場所が舞台であっても、きちんと最低限の情報は作中で解説されるので世界史やら地理やらに疎くても安心です。IRAとかインドの回教徒とか香港返還のお話とか...まさにマスターキートン

多彩な勇午の協力者

勇午は天性の「人たらし」の設定であり、交渉の途中で世界各地で昔勇午に恩を売られた、もしくは売った様々な裏社会の協力者や知人が登場します。それぞれ登場は短いながらもさまざまな立場や経歴を持った印象的な人物が多く、複雑な物語に勇午が切り込んでいくきっかけを作る存在です。イギリス編のアーサーとか良いキャラしてます。

 

巷では毎回拷問される勇午が有名らしいですが歴史もの?の漫画として普通に面白いと思います。戦闘シーンも主人公がかっこいい描写もあんまりないのですが、じっくり読める作品に仕上がっていると思います。しらべたら22巻が最後だと思ってたけど続編も出てるの気が付かなかった...よめる漫喫あったらいきたいな。

 

今日はずっとはみ出し修正とゲーマルクを煮るので模型作業終わってしまった...まぁ明日なんとかしましょ。