思考の芥場

プラモ、ボードゲーム、紙芝居ゲー、アニメや本などの雑記帳

アニメ「ガン×ソード」のお話

Dアニメストアがコンテンツ性高すぎてまずい日々が続いています。今日はアニメ「ガン×ソード」のお話です。

あらすじ

宇宙の吹き溜まり、元囚人惑星エンドレス・イリュージョンにて。結婚式に花嫁を殺されカギ爪の男への復讐に燃えるタキシードの男、ヴァンと、カギ爪の男に兄ミハイルをさらわれた少女、ウェンディは出会い、そして男を探し求めて旅を始める。一人は絶望を、一人は希望を胸に、一人は絶望を胸に歩みを進めるのであった。

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常識なぞない

好きなところ

痛快娯楽復讐劇

ガン×ソードは創作作品によく登場する、「復讐は何も生まない」と諭してくる諸々の人間の顔面を殴って唾を吐きかけて池に沈めるアニメです。その痛快娯楽復讐劇という名のもとに、主人公機のダン・オブ・サースデイよろしく一筋の何も考えない剱となって駆け抜ける主人公ヴァンを筆頭に、まったくまとまりがないがヴァンの周りに集まってくる仲間たち...と基本的にまともに見える敵陣営に馬鹿が殴り込みをかける構図となっていて、見ていて実際痛快なアニメに仕上がっています。

次回予告と冒頭ナレーション

これは「コードギアス」「スクライド」などの谷口監督作品を見ている方ならおなじみなのかも知れませんが、登場人物による語りで次回予告が成り立っています。このガン×ソードではウェンディ(CV:桑島法子)が毎回予告を担当しており、冒頭では銀河万丈による定型のナレーションが入ります。どちらも毎回同じテンション、ナレーションに至っては毎回ほぼ同じ内容なのですが、中盤からはこれがないと締まらなくなると思えるほどに安定感というか、考えさせられる内容がおおいです。エンディングもきびきび変わるので見逃せない。

豪華声優陣とキャラのたった登場人物

前の項とかぶってそうですが一応。同時期に放映されたガンダムSEED系では不遇だった桑島さんが喜怒哀楽あるキャラをきっちり演じ切っています。あとはカギ爪の堀内さんやレイの櫻井さんがとってもよき。

キャラは過剰で場面足りなくないですか?くらいな感じですが、それぞれに見せ場も背景もきちっとあるのがさすがです。

敵陣営ではやはりファサリナさんがひと際目立っている気がします。敵陣営随一の人間力よ。スパロボPVでも存在感(8:32~)を示す、歩く猥褻物の名は伊達ではありません。みんなを大人にしてくれるぞ!

www.youtube.com

 

以上、ガン×ソードのお話でした。今回めちゃくちゃ早口で喋ってそうな文章ですね。上に書かなかったのですが、ラストの記者のシーンが声優含めてとっても好みなので、26話はきっちり見て欲しいです。やっと逃避行ものじゃないロボットアニメを紹介した気がします。バンダイチャンネルあたりで1話は無料で見られるので見てくれ~~

B&Kmodel 1/144ゲーマルク制作記③ ~無限のスジボリ~

100年ぶりに大学行ったら模型のやる気が爆上がりしました、おしょむです。今回はゲーマルク制作記の第3回です。

 

兎角モールドを精緻に

全体の印象としてモールドがあちこちだれており、まっすぐであるべきところがまっすぐでなかったりしたので、修正に明け暮れる日々です。

製造時にきちんと抜けにくい丸モールドを彫りなおしたり、

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0.5mmのピンバイス買わねば

開口部の修正が多かったです。

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まだまだ修正要りそう

スジボリ楽しい

そもそも曲がっていたり、ガシガシ表面処理をしていると消えたりする線のモールドを彫りなおすのも大事です。

ファンテックのスジボリカーバイト

https://www.yodobashi.com/product/100000001003079709/

がめちゃくちゃ廉価かつ使いやすいのでこれで線を彫る作業してます。がりがり彫れるので快感です。

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変化がわかりにくいけど大事

 

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モールド増やしたりとかもできる

とりあえず内装の塗装と村正の仕上げを今週中にやりたいです。

 

およそ2か月ぶりに電車に乗ったのですが、結構混んでて皆大変だな...となりました。ボドゲ会と旅行とアフタヌーンティーのモチベが異様に高まっているので何とかなってほしいものです。

 

ではまた次回。

18Chesapeake戦略論① ~Private company編~

この記事では5人戦における18Chesapeake(https://boardgamegeek.com/boardgame/253608/18chesapeake)の戦略を考察していきたいと思います。18xxはいろんなやつを10回、18Chは1回のみ遊んだ程度の素人考察になります。4人戦とかもどっかでやれたら。第1回は個人会社についてです。

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目次

 

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個人会社一覧(収益のところは2回収入をもらい、2倍で株式会社に売却した時の金額を仮定)

いくらまで個人会社を買っていいのか?

自分で会社を設立することにすると、最低でも70*6で420金が必要となります。B&Oに限っては350金で設立可能です。5人戦の初期資金は480金であることを考えると、競りに使える金額は60金となります。

つまりP4とP5を購入したプレイヤーは自力設立が基本的にできない、ということです。これを念頭に入れたビッドをする必要があります。

ビッドの考え方もろもろ

 個人会社一覧を見ればわかりますが、基本的に個人会社を売却することで大きな利益を生むことができます。個人会社をあきらめて株を買い増す動きはそこまで強いわけではなく(最序盤の1株は個人会社が売却可能になるまでにあまり利益を生まないので、個人会社で得た利益で株を買うべき)、基本的には個人会社を買えるのなら買うべき、ということになります。

①B&S(P3)に60金でビッドしてみよう

これは競りでの3~5番手あたりで重要なことですが、5人戦だと「他家が同じ会社にビッドする」ことは避けたいと思われる事態です。ビッドが被った上でもし競りが始まると場合によっては「お互い1社にしかビッドしておらず、ここで競り負けると個人会社を持てない」という状況により競り値が吊り上がったりすることがあります。そこで420金をギリギリ残す(他家がビッドすると自分で会社設立できなくなる)ようなビッドをすることで同じ会社へのビッドを回避しやすくなります。手広くいきたいのであればおススメのビッドです。120金はおおむね回収できますので、悪くない買物です。

B&O(P5)の価値

個人会社のB&O(P5)は最低100金のため自力設立は不可になりますが、200金+株分の価値、つまり270金~の価値がある会社になります。(もちろん会社から200金消えるわけなので、カバーするプランを立てねばならないわけですが) 自分が社長の会社を持つ必要がありますがこのアドバンテージはかなり大きいので、生半可な金額でとらせないことが大切だと思います。具体的に何金が相場かは正直わかっていないところではありますが、5人戦であれば130金で落札→350金残る→社長にはなれないものの5株購入、みたいな流れは想像できるので、そのあたりを超えるかどうかが焦点と考えています。

元の1830では同様の会社が鬼のように競り上げられることもあり、このあたりの相場感は研究が必要そうです。

③C&OC(P4)にビッドすべきか

C&OC(P4)は5人戦において悩ましい会社です。自力設立を諦めることで190金もらえるのですが、純粋な利益においてはB&O個人会社に比べると見劣りするのが実情です。ベルリンに飛べる効果の内容もまだ有効な使い方が見いだせていないこともあり評価が難しいところです。第1SRでの自力設立を諦める、ということになるのでC&COにビッドしたからには収益の高い他家の株を見抜き、早めに会社を設立したいところです。B&Oにもビッドしてしまうのもアリかもしれません。残金的にあまり高額では買えないですが。

コーネリアス・バンダービルド(P6)の価値と注意点

1830にも同様の会社があるコーネリアス・バンダービルド(P6)ですが、値付けについて考える必要があります。この個人会社を定価で購入した場合、残金が280金となるので、70金の値付けをすれば会社が自力設立できます。ただこの場合個人会社から得られる資産は170金相当であり、周りが個人会社で得をしている中ゲーム開始時点で損をすることになります。一方、80金もしくは95金で値付けした場合、自力では設立ができないことになりますが、資産価値は高まり、強い会社が設立できます。そこで、C&COやB&O個人会社の所有者と交渉をするわけです。第2SR時点で480(初期)+30(収入)-200=310金程度あるので、3株買い増せることを考えると、2株もしくは1株を他家に買ってもらえばいいのです。(1830のB&Oと違って必ず序盤が高収入の会社があてがわれる、というわけではないのですが) 95金設立によるチャート内での株価上昇のしやすさや株の売り切れによる価格上昇幅の大きさなど、考えられるメリットを売り文句に他家を説得する技量が求められることでしょうが、95金の値付けを目指していきたいところです。

交渉できず会社が設立されない場合、設立せずにとっておき、他社の株を買うことも適当だと思います。通常210金の支払いによって序盤収益の高いの会社の株(PERが70金)を3株購入した場合、運行ラウンド3回でおおむね10*3*2=60金+株価上昇分程度の収入になります。3ラウンド分のP6からの収益の方が収益自体は高く、設立こそ遅れますが割の悪い買い物ではない計算になるので、考えておきたいところです。

また、この個人会社によって選ばれた社長株がB&Oのものである場合、注意が必要になります。強気に95金設立をすると、個人会社のB&Oが105金以下で購入された場合、その所有者に社長権が乗っ取られてしまうのです。(P5側は5株買えるもののP4は4株しか買えない) まずない展開ではありますが、留意はする必要があります。

 

P2とP3の線路敷設効果をどう考えるかについては、株式会社の枠で扱うこととします。

 

映画「ユージュアル・サスペクツ」のお話

ゲーマルクの磨き終わったパーツを別の箱にいれて仕分けしていたんですが、磨き終わったパーツも気に食わなくてもう一周全部磨くことになりました。新兵器も買ったので完璧にしていきたいところです。おしょむです。今回は1995年の映画「ユージュアル・サスペクツ」のお話です。

 

あらすじ

警察署で詐欺師のヴァーバル・キントは警官に尋問を受けていた。それは前日に起きた恐ろしい貨物船爆破事件についての尋問であった。キントは回想を始める...

ある日強盗事件の容疑者ユージュアルサスぺクツ(常習犯)として集められた5人の男たちがいた。元刑事のキートン、ボマーのホックニー、窃盗のマクマナスフェンスターキントの5人である。面通しの結果保釈されるものの、腹を立てた5人は徒党を組み、宝石泥棒を計画実行に移していく。そんな中、伝説のギャング「カイザー・ソゼ」にまつわるものに手を出していた5人はソゼの指示に従い貨物船襲撃を余儀なくされることとなるのであった...

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クッソ有名な宣材写真

好きなところ

しっとりとしたOP

警官の尋問→キントが答える回想→警察の尋問→....という構成で進んでいく本作品ですが、その前、冒頭5分では貨物船事件のラストの部分がオープニングとして描かれています。煙草を吸うキートンとゆっくりと破滅に向かう貨物船、謎の人物という構図は特段技巧が凝らされているわけでもないのですが何度見てもいいOPやなぁと思ってしまうシーンです。OPをまずみて???ってなってほしい。

構成の勝利

映画というコンテンツは、「1、2時間飽きない」という前提条件をきっちりクリアしないと楽しめないものです。ラスト30分が面白くてもはじめの1時間がつまらなければラストが色あせてしまいます。その点「ユージュアル・サスぺクツ」は回想→現在→回想→...の構成によって、断片的にしか視聴者に情報が伝わらず、早く先みたい!!と思わせてくれる緩急ある作品に仕上がっています。そしてその構成によって...

ケヴィン・スペイシーの怪演

他の作品だと「セブン」L.A.コンフィデンシャル」くらいしか見たことないのですが、つかみどころのない詐欺師としてのケヴィンスペイシーはまさしく「怪演」といえると思います。(映画だと本当に気持ち悪いというか、人間離れした役が好きです) どこか遠い目をしながら淡々と仲間や事件について語り、警察の恫喝にも動じないが...

L.A.コンフィデンシャルもとってもいいので見てくれよな!!

 

以上、「ユージュアル・サスぺクツ」のお話でした。ちょっとした謎のある映画としては非常に見やすくストーリーがわかりやすい構成になっていてあまり考えなくても(考えない方が)楽しめるいい映画だと思います。洋画のクライムものはとにかく名作が多いから沢山見よう。今ならアマプラでユージュアルサスぺクツ、オーシャンズミニミニ大作戦、HEATといっぱいみられるぞ!

 

 

アニメ「プラテネス」のお話

今日は3回台所に立つ羽目なって疲れてしまいました、おしょむです。今回は2003年のアニメ「プラテネス」のお話です。

 

あらすじ

人類が宇宙進出を本格的に果たし、月面都市を建設するに至った2075年。テクノーラ社の宇宙サラリーマンとして宇宙デブリ回収をする主人公の星野八郎太(ハチマキ)は宇宙船を持つことを夢にしつつも、収入的にかなわず鬱々とした日々を過ごしていた。そんなハチマキの下に新入社員として田名部愛がやってくる。

 

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この絵好きなんだよなぁ

 

好きなところ

ちょっとありそうな未来

2075年という近未来が舞台であり、あくまで今想定できる範囲の宇宙進出の描写がなされています。月面と低軌道ステーションが主な宇宙での生存圏であり、そのなかで企業や国際機関が宇宙開発をしている。資源などが産出されだし、太陽圏内の探査が始まろうとしている、といったありそうな未来図が描かれています。好きなのは喫煙専用の機材があったり、遺書のシーンがあったりと生活感のある描写があり、ちょっと笑えながらもリアルな生活圏としての宇宙を演出してくれます。

 

"普通の"宇宙

主人公は会社員という立場から宇宙と向き合っています。宇宙を目指すアニメなどで描かれる憧れの存在であったり、ガンダムなどのロボットアニメで描かれる自由自在な戦場としてではなく、ただただ仕事場なのです。もちろん宇宙船という夢はあるわけですが、そんな夢もかなわないと思いつつあるのです。宇宙をただ仕事場としてみているが故にもっと宇宙について考えさせてくれます。

様々な出会い

ハチマキの所属するハン課の面々、軌道保安庁のギガルド、ハキムなど、様々なキャラクターが登場しますが、やはり外せないのがエンジン開発の権威として登場するロックスミスです。「博士の異常な愛情」のストレンジラヴ博士...ほどではないものの、「人間をより遠くに飛ばす」ことに取りつかれた男の姿は狂気を通り越していて、作中でも異彩を放っています。(今考えるとフォンブラウンが元ネタなのかなと思ったり)

宇宙がゆえの切ないストーリー

 あまりここに書くのももったいないのですが、宇宙葬の回と宇宙服の売り込みの回のお話が、いやというほどに宇宙という空間を際立たせてくれる回で好きです。3話と11話かな。特に11話は宇宙という国境のない世界なのに、各国の威信という点においてはいやというほど国を意識する矛盾した空間をきちっと描いているのが...

 

以上、プラネテスのお話でした。仕事という日常が宇宙という非日常でおこなわれているので何とも奇妙な気分になるお話ですが、宇宙と人間という題材を良くとらえた作品なのではないかな、と思います。アニメは2クールあって長い!!と思う方は漫画版全4巻もおすすめです。月面のお話とかより切なくなるのだけれど。

 

来週まではひたすらゲーマルクの表面処理で終わりそうなので模型は投稿頻度落ちそう

です。1日10パーツ頑張れればいいのですが...

 

ニトロプラスアーツ 三世勢州千子右衛門尉村正 制作記⑦~続けていれば模型は完成する~

ついに6月になりましたね。個人的には椿山荘とオークラの再開がうれしいので、コロナ禍落ち着いたら甘味を摂取しに行きたいところです。(男一人で行くのは気恥ずかしいので同行者を探さねばなりません...)おしょむです。今回は村正制作記第7回になります。

 

人生初のデカール印刷

人生で初めてデカールの印刷にチャレンジしました。インクジェットのプリンターしかないのであんまり在庫がなかったですが、正宗用のやつとあわせて印刷してしまいます。

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意外ときれいにできる、ただ真ん中のやつはきって修正しないと

ひたすら梵字とにらめっこしながら貼っていきますが、そこそこうまくいったと思います。拡大縮小ミスって一回再印刷しましたが結構思い通りに出力できるもんですね。隙あらば次回以降も使っていきたい武器かな。

 

ひとまず組みあがり

やる気に関わるのでまだ完成じゃないけどいったんくみ上げてしまいます。クリアーコートも吹いてないですが関係ねぇ!

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密度がダンチですよ

いやぁ最高ですね...(クッソ汚い背景から目をそらしながら) 模型作業は賽の河原なのでとりあえずテンションをあげないとやっていけません。組みあがりの妄想はいくらでもやろう!しっかしいい肩している...さすが武者... 

 

残りの作業は細かい塗り分けがいくつか(たくさん)と、全体色の調整と汚し、台座の制作、撮影くらいでしょうか。撮影は何個かまとめてやりたい。スペース取る作業が減ったので、ゲーマルク再開していきます。ただ諸々再開して暇がなくなりそうではあるのでそのあたりはご愛敬。女の子も作りたいのでモチベの任せるままに進んでいくこととします。

 

ではまた次回。

書籍「地域の中の軍隊」のお話(中国、四国編)

一日の時間構成が、模型3勉強1モンハン1EXAPUNKS1アニメ読書系2料理1くらいで安定してきました、おしょむです。今回は需要を無視した激渋書籍レビューになります。

 

書籍概要

「地域の中の軍隊」は2015年から出版が始まった書籍群で、

①北の軍隊と軍都 北海道・東北

②軍都としての帝都 関東

③列島中央の軍事拠点 中部

④古都・商都の軍隊 近畿

⑤西の軍隊と軍港都市 中国・四国 

⑥大陸・南方膨張の拠点 九州・沖縄 

⑦帝国支配の最前線 植民地 

⑧日本の軍隊を知る 基礎知識編 

⑨軍隊と地域社会を問う 地域社会編 

の9巻から構成されています。まだ①と⑤を読んだだけですが、これを機に他を読んでいきたいな、という記事です。(図書館あいてくれ....)

 

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長いが結構読みやすい

中国地方の軍隊

産業と軍隊

今ではあまりイメージがないかと思いますが、地域産業と軍隊は密接な関係がありました。主要な城郭跡には師団司令部がおかれ、数万人規模の人間がいっぺんにそこで暮らすための食糧、娯楽の需要が生まれました。本書では広島をベースにどのような具体的需要が生まれたのかや米取引のお話などが語られています。

軍港都市

また、軍港都市も大きなキーワードです。大量の真水、工廠など特異な設備をたくさん必要とする軍港は、その存在が上下水道の整備などのインフラから地域を一変させてしまう存在でした。(舞鶴とかも読まねば) 本書では呉を取り上げつつ、鎮守府の開府から戦後の造船業への移行までをまとめています。

家畜のお話

山陰側の山岳部では牛メインの牧畜と、軍馬の生産が行われていました。軍用糧食改善の兆しの中で所謂「大和煮缶」として大量の需要が生まれた牛肉需要に対してどう対応したか(そしてどう黒毛和牛が生まれたのか)や、軍馬生産という今ではない事業がどのように営まれたかなどがコラム等に記載されています。

 

振り返ってみると本当に軍隊の本質は「大量の男」であるので歴史を見る上で無視できないなと思いました。またいろいろ見ていかねば。

基本逆張りな人間なのでミリタリーは小学生から触れていたものの艦これあたりで有名になってからあまり触れない、みたいなことをやっていたわけですが、人間がかかわる歴史としてみるとやはり面白いですね。(今も最前線で追いかけている方々程の熱量は勿論ないので、一次資料とかには全然当たれていないわけですが)日本植民地史とか最近とても興味があるので読んでみたいところです。今日からあちこちで図書館は開くようですが、よく使う図書館は区外民に冷たいので使えるのは来週からになりそうです。本が増えたら増えたで読む時間なさそうですが、全巻読めたらいいな。

 

村正はそろそろ完成できそうなので、早くゲーマルクやりたいですね。ではまた次回。